春の日曜日(2023/4/2)に塔ノ岳を越えて丹沢山まで歩いてきました。何の音もしない、静けさを味わいました。
ルート
大倉バス停→堀山→花立山荘→塔ノ岳→日高→竜ヶ馬場→丹沢山
距離18.7キロ(往復)
コースタイム 9時間30分程度(休憩100分含む)
危険な箇所
危険な箇所は特にありません。
必要なのは体力です。
距離は19キロ、累積標高は約1,800m。高山ゆえの酸素の薄さを別とすれば、吉田口からの富士登山より少しきつい程度です。
渋沢駅(北口)→大倉バス停
例によって小田急線渋沢駅からバスに乗り大倉バス停へ。
時刻表はこちら(神奈川中央交通)。
始発バス(06:48)に乗るとおおよそ7時には大倉バス停に到着します。
大倉登山口→花立山荘
大倉バス停の横が大倉登山口。
ここからひたすらに大倉尾根を登っていきます。
通称バカ尾根、このバカ尾根についてはこちらを参考にしてください。
ものすごくざっくり言うと、大倉登山口から見晴茶屋までは特にきつい階段もなく進めます。
見晴茶屋から駒止茶屋を過ぎるまではなかなかきつい階段が続きます。
堀山手前から堀山の家まではご褒美ロード。ここで体力を回復させます。
下の画像は堀山の家。
この堀山の家から花立山荘まではきついです。
下の画像は堀山の家を過ぎてすぐ。
あとは山頂直下にちょっときつめの階段がありますね。
きつい部分だけあらかじめ把握しておけばペース配分しやすいです。
なお春は大倉尾根にもたくさんの花が咲いています。
花立山荘→塔ノ岳
花立山荘を過ぎると、塔ノ岳が見えてきます。
花立山荘から塔ノ岳は45分程度。
完全にガスっています。
11時前ですが、気温は…
8度でした。
肌寒いくらいの気温です。
尊仏山荘で軽食を摂り丹沢山へ向かいます。
塔ノ岳→丹沢山
塔ノ岳から丹沢山までは1時間ちょっとです。
ちょっと標高下げすぎじゃないですかね、ってくらい一気に階段で降りていきます。
鍋割山方面もガスの中。
丹沢主脈の稜線と言えばその見晴らしの良さで有名ですが、これは残念です。
午後には少し晴れ間が出そうなので、それを期待して歩きます。
塔ノ岳から1キロのところにある日高を通過します。
晴れていればきっと、と思わせる稜線。
左側には玄倉川が見えてきました。
とある水難事故で全国的に有名になった川です。
箒杉沢のあたりですね。
登山道は、特にきつい急登もなく歩きやすくて良い道です。
前方右手が竜ヶ馬場。
丹沢の特徴的なベンチが並びます。
テーブルのように見えますが、ヒルよけのためにこの上に上がって休むようになっています。
なおこのピストン、復路では晴れ間が出たので…
大山方面がきれいに見えました。
眺めも良く、広さもあり、ベンチも多いので休憩するにはとても良いところです。
この竜ヶ馬場から歩くこと15分弱で丹沢山山頂となります。
もうたいした登りもありません。
丹沢山
1,567m、丹沢山山頂です。
なお丹沢山は日本百名山に選定されていますが、深田久弥自身は丹沢山塊全体の立派さから選んだと言っており特定の峰(つまり丹沢山)を選んだわけではないようです。
山頂には食事がうまいと評判のみやま山荘。
山頂はきれいに整備されていて、ベンチもあります。
コーヒーを飲みながら休憩していると、あることに気づきました。
音がしない。
そう、屋外なのに無音です。
車の音も、飛行機の音も、人の声も、鳥や動物の鳴き声もしません。
風がなかったこともあり、木々の音もしませんし、虫の音もありません。
日常ではあまり体験しない静けさを体験することができました。
丹沢山→塔ノ岳
ここからはおまけです。
丹沢山から塔ノ岳までの戻りは、晴れ間も出て非常に気持ちよく歩くことができました。
なお塔ノ岳までは45-50分ほどで戻りました。
鹿による食害で植生劣化は見られますが、その分眺めはよく気持ち良い稜線歩きを楽しめます。
ただし、塔ノ岳の直前、ぐっと落とした標高を最後に登り返しますがここは少々堪えます。
丹沢山まとめ
技術を必要とするような危険なところもなく、体力さえあればこのルートで丹沢山の登頂は可能です。
また天気が良ければ気持ち良い稜線歩きが楽しめます。
塔ノ岳はいつもたくさんの登山者でにぎわっていますが、塔ノ岳を過ぎるとぐっと人も少なくなり、この時も3-4人とすれ違っただけでした。
静かな山歩きを楽しみたい方にはお勧めです。
なお、この時もそうでしたが春先でも山頂の気温は低めですので適切な装備でお楽しみください。