I 公開日

雪山初心者も楽しめる北横岳で八ヶ岳ブルーと出会う

冬の八ヶ岳で見られる濃紺の空はいつしか八ヶ岳ブルーと呼ばれるようになり、多くの登山者に愛されてきました。今回は雪山初心者でも楽しめる北横岳で八ヶ岳ブルーを満喫します。

冬の八ヶ岳で見られる濃紺の空はいつしか八ヶ岳ブルーと呼ばれるようになり、多くの登山者に愛されてきました。今回は雪山初心者でも楽しめる北横岳で八ヶ岳ブルーを満喫します。

ルート

北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅→北横岳ヒュッテ→北横岳(南峰)→北横岳(北峰)→北横岳(南峰)→北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅

距離3.6キロ

コースタイム 2時間30分程度(休憩30分含む)

危険な箇所

危険な箇所は特にありません。

非常に手軽に楽しめる山ではありますが、雪山には違いありませんから転倒には気をつけましょう。

また、トレースを外れると雪の下が空洞になっている場所などがあり、踏み抜くと危険です。

茅野駅→北八ヶ岳ロープウェイ

0907茅野駅着。

茅野駅から北八ヶ岳ロープウェイまでのバスが出ていますから、それに乗ります。

2023年10月30日から2024年4月26日までの時刻表はこちら

北八ヶ岳ロープウェイ線の乗り場は2番です。

白樺湖方面に向かう3番の列も長くなっていますので確認してから並びましょう。

バスの乗車時間はおよそ1時間です。

ロープウェイ駅の目の前に着きますが、快晴の日曜日ということもあって乗車券売り場も混雑していました。

スキーヤーもボーダーも登山者も並ぶこの行列、登山者のウェアが一番カラフルです。

さて、混雑しやすい理由は、ロープウェイの運転間隔が20分間隔であること。100人乗りですが、バスが到着するとあっという間です。このため、混雑時には10分間隔と変更になります。

料金は往復2100円。モンベルの会員は200円引きとなります。

クレジットカードや主要な電子マネーが使えるようになっています。

この日の山頂の気温はマイナス14度。

坪庭駅に向かいます。

坪庭駅→北横岳ヒュッテ

坪庭駅を出ると、標高2237mの標識があります。

多くの登山者がここで身支度を整えます。

おなじみのきつつきもここです。

標識に沿って、坪庭から北横岳山頂を目指します。

しばらくは坪庭を通る高低差のない散策路です。

濃紺の八ヶ岳ブルーの下、開放感のある雪原の中を進みます。

小さな橋を渡り樹林帯に入っていきます。

坪庭を見下ろす図。

2月の終わりで雪は少なめですが、八ヶ岳、そして奥には南アルプスの広がる景色を眺めることができます。

なお、北横岳は山頂直下まで樹林帯の中を進むルートです。

このため登山中はそれほど風は気になりません。もっともこの日は風も弱く、絶好の登山日和だったわけですが。

気温こそ低いものの登りでは汗が出そうなほど暑いです。

汗冷えしないよう、ペースを調節しながら歩きましょう。

おおよそ50分ほど登ると、多くの登山者が休憩を取る北横岳ヒュッテです。

北横岳ヒュッテ→北横岳

ここまでは急登も少ないのですが、北横岳ヒュッテから山頂までの10分弱、この区間は急登があります。

チェーンスパイクの登山者が四苦八苦している光景も見られました。

ところどころ、岩の隙間で雪が落ちているのが分かります。踏み抜かないように、トレースに沿って歩くようにしましょう。

山頂近辺のわずかな部分が森林限界を超えるため、樹林帯を抜けるとすぐ山頂です。

山頂直下の急登を登りきれば北横岳山頂(南峰)、2,472mです。

右手に八ヶ岳、そして左側奥には奥秩父の山並みが見えています。

南峰山頂は広く平坦です。

反対側には立科山が見えています。

この山は北峰との二峰を持つ山ですから、北峰にも向かってみます。

わずか5分程度の距離ですが、風が強いと歩きにくい日もあるようです。

木が斜めになっていたり、エビの尻尾の感じからそれが窺えます。

5分で北峰ですが、この間は高低差もなく、非常に美しい雪の景色と濃紺の八ヶ岳ブルーが広がっています。

そして北峰、標高は2480mです。

360度画像はこの通り。