初心者向きの縦走コースの大定番が奥多摩の高水三山です。
駅から登り駅に降りるというアクセスの良さに加え、程よく楽しめるちょっとした岩場や急登、そして眺望の良さもあり人気のコースとなっています。
ルート
軍畑駅→高水山→岩茸石山→惣岳山→御嶽駅
距離:9.4Km
コースタイム:5時間
危険な箇所
岩茸石山のピーク手前と、惣岳山のピーク手前にはちょっとした岩場があります。
手を使えば特に危険なこともありませんから、念のためグローブを持っておくと良いかもしれません。
青梅線軍畑駅
青梅線軍畑(いくさばた)駅からスタートします。

交通系ICカードもちゃんと使えますが、いかんせん1時間に2本しか到着しないこと、また乗り継ぎから東京方面からアクセスする場合スタート時間は遅くなります。
ただ、コースタイムも短いですからそれほど問題にはならないでしょう。

駅を出たら商店の前を左手に進み、踏切を越えます。

この分岐は右側、車道を進んでいきます。
歩道が明確にあるわけではないので、通行車両へ注意が必要です。
しばらくいくと、下の写真のように小さな橋の手前に左に入る道が出てきます。

ここを左折します。



こんな沢を見ながら歩くと、標識が出てきます。


標識の向かい側、右に上がっていく道があるのでこれを進みます。

高源寺です。
「青梅市史」によると、高源寺の創建は元禄以前とのこと。
松尾芭蕉の句碑があることでも知られています。
隣には天之社/妙見堂があり、獅子舞が市の無形民俗文化財となっているようです。

舗装路はまだ続きます。
舗装路を登りきると釣り堀が。

この釣り堀の前が登山道の入口になります。

すぐ出てくるのが砂防ダム。

この階段を登りきると、奥多摩らしい杉の林を歩くルートが始まります。


小さな沢もありますが、水量は少なめです。
さて、ここからしばらく急登になります。

少し大変ですが、このルートはここさえクリアしてしまえばあとはどうということはありません。
登り切ったところで少し休憩したら、

また登っていきます。


標識は整備されていて、迷うことはありません。

やや細い道もありますが非常に歩きやすい道です。

この分岐を常福院に向かって上がります。


左手から回って、裏に抜けると、

右手にこのルートで唯一のトイレがあります。
トイレの反対側(左側)を上ると、

東屋があります。
高水山山頂はもうすぐそこ。
また岩茸石山までも距離が短いので、せっかくなら休憩はそのどちらかが良いでしょう。

高水山(759m)山頂です。
眺望はありません。
岩茸石山
高水山からくだり、岩茸石山を目指します。
木の根っこにつまずかないよう、慎重に下ります。
振り返るとこんな感じ。

ここからはそれほどの急登もなく、静かな森の中を進む感じです。
難所もなく、時間もごく短時間。15分から20分で到着します。
岩茸石山の山頂手前はやや急登ですが、距離はありません。

この急登を越えると、間もなく岩茸石山山頂(793m)です。

埼玉県(上尾市)方面の街が見えています。


山頂標識左側には棒ノ折山が見えています。
惣岳山
惣岳山に向けて、大きく下ります。

このくだり、左手にはトラロープがついています。
急ではあるのですが、足元に気を付けて歩けば普通に下りることができます。

各所に道標があり、迷うことはありません。

道も広く、平坦で歩きやすい道です。
惣岳山の手前で、視界の開けた場所があります。

岩茸石山山頂以外では、ここが一番眺めが良い場所です。
ここを通り過ぎるとすぐ分岐があり、右斜め上に上がる惣岳山山頂への岩場が出てきます。
手を使えば全く問題ありません。
トレッキングポールは邪魔になるので、ここではしまっておきましょう。


岩場を登りきると、こんな注意喚起があります。

山頂まであと少し。

惣岳山山頂(756m)です。

山頂にあるのは青渭(あおい)神社の奥宮。
創建は崇神天皇の頃のようで、源経基が社殿を再建したとのこと。
明治の初めに山麓に拝殿を建てたそうですが、これが沢井駅から15分ほどの里宮で現在は催事はそこで行っているようです。

ここから御岳駅に降りていくのですが、途中にご神木があります。
そこまでがどうやら聖域なのだとか。
御岳駅へ
惣岳山山頂から御岳駅までは1時間弱でした。
ただ、延々と樹林帯を歩くので長く感じます。
滑りやすい場所があるという注意書きですが、

地面が湿っていると本当に滑りますから要注意です。

終盤、少しだけ登り返しがあります。

ここを過ぎると、あとは鉄塔の下をくぐってさらに降下、


登山口に出てきます。

登山口から御岳駅はもう目の前です。
