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【丹沢】天使のはしごが海を照らす、塔ノ岳~鍋割山日帰り縦走

丹沢の縦走と言えばまずはここ、というくらいメジャーなのが塔ノ岳・鍋割山の縦走でしょう。必要なのはとにかく体力です。

大晦日はやっぱ山だよな…ということで、塔ノ岳から鍋割山を縦走してきました。

関東の登山者には奥高尾縦走路と同じくらい知られている縦走コースではないでしょうか。

朝、鍋割山から登って鍋焼きうどんを食べて塔ノ岳へというケースが多いようですが、今回は大倉尾根から塔ノ岳、そして鍋割山という逆ルートです。

ルート

大倉登山口(07:24)→堀山→花立山荘→塔ノ岳→鍋割山

距離:18キロ

コースタイム:9時間15分

小田急線渋沢駅から大倉登山口まではバスを利用します。

大晦日の朝7時でも、登山者が行列を作っています。

7時14分に大倉バス停に到着しました。

大倉バス停は秦野戸川公園という公園に隣接しています。

ちょうど朝日がきれいなタイミングでした。

大倉尾根での塔ノ岳は、こちらに詳細をまとめてありますので今回は少し端折ります。

見晴茶屋→花立山荘

大倉バス停を歩き出して約1時間で見晴茶屋に到着します。

ここからは相模湾の景色が見えるのですが、

ちょっと雲が多くなってきたようです。

丹沢大倉尾根と言えば、バカ尾根とも言われるひたすらに階段を登るルートですが、標高差は実に1200mあります。

歩き方を変えたりしながら何度もこの大倉尾根を歩いていますが、体調を量るうえでここをどの程度のペースで歩けるか、疲れ具合などは良いバロメーターになります。

見晴茶屋を過ぎると、いよいよ本格的に階段スタートです。

駒止茶屋手前の階段がきついですが、まだまだ序の口、本番は堀山の家から花立山荘です。

駒止茶屋から堀山の家までの区間は一番楽なので、ここで呼吸を整えます。

ちょうど通りがかったタイミングで、堀山の家まで丸太を運んでいました。

さあ、ここからもまた階段です。

多少ガレた場所も。

大変ではありますが、一気に標高を上げていくことができるためだんだんと眺望も開けてきます。

振り返れば相模湾。

雲間から射す光が海面に明かりを落としています。

この光線の具合を天使の梯子(はしご)と呼びます。英語ではAngels Ladderと呼ぶそうですが、朝や夕方など太陽の高度が低い時に起こりやすくなる現象です。

そして花立山荘へ。

美しい朝です。

花立山荘→塔ノ岳

花立山荘を通り過ぎると、いよいよ塔ノ岳が見えてきます。

山頂付近になると、雪も多少残っていました。

最後の階段を登り切れば、塔ノ岳山頂です。

すっかり曇ってしまいましたが、雨は大丈夫そう。

やはり少し雪が残っていますね。

塔ノ岳→鍋割山

今回はここから金冷やしを経て鍋割山に向かいます。コースタイムは1時間ほど。

この区間は多少アップダウンがあるものの、非常に歩きやすいです。

金冷やしからすぐの小ピークが大丸。もちろん階段ですが、大倉尾根に比べればどうということはありません。

ただ、この時は霜でぬかるみが多く滑りやすくなっていました。

そして金冷やしと鍋割山の中間地点近辺にあるのが小丸です。

小丸の先にはヒル除けのベンチがあります。

進行方向に鍋割山。

小丸から鍋割山までは20分でした。丹沢の谷が良く見えます。

そして鍋割山(1272m)に到着。

ここで皆さん鍋焼きうどんを食べるわけですね。

鍋割山→大倉バス停

鍋割山からの下山はかなり勾配のある登山道を降りていくことになります。

振り返るとこんな感じですね。

こうした道を降りること45分、栗ノ木洞方面との分岐になる後沢乗越で大倉方面を目指します。

こんな道を降り、

こんな階段を降ります。

苔の多い樹林帯の中を抜けていきます。

ミズヒ沢出合に到着。

鍋割山荘の歩荷用ペットボトルが置いてあります。

歩くのに負担にならない範囲で、登山者にペットボトルで水の歩荷をお願いしているもので、名物のようになっています。

ここからは林道ですが、しばらくは河原を歩く感覚です。

実は、鍋割山から下山する場合、最後は延々と5kmほど林道を歩くことになります。

途中、小丸尾根ルートの進入口があります。

ここから塔ノ岳や鍋割山に行けるのですが、結構な急登になります。

そして林道も舗装路となります。

林道終点近辺でこうした柵がありますが、

横を通ってまっすぐ進めば大倉バス停です。