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高尾山ー景信山の奥高尾プチ縦走【初心者向け】

高尾山ー景信山の奥高尾プチ縦走

高尾山と言えば関東圏の登山者ならほとんどの人が知っている有名観光地。

標高は599mと低いものの、よく整備された歩きやすい登山道、また山頂から見える富士山のほかにも、きれいなトイレにケーブルカー、リフト、さらにビアガーデンなど至れり尽くせりといったところ。

それゆえに初心者向きだと敬遠する向きもありますが、高尾山から陣馬山まで続く奥高尾縦走路は累積標高で1200m以上、距離にして約17.5キロと長丁場でそれなりに体力が必要です。

ただし難易度は高くありませんから、体力さえもてば初心者でも大丈夫。

今回は初心者向けに距離10キロ、累積標高で約950mというラインで高尾山ー景信山(小仏バス停)までのルートをご紹介します。

ルート

高尾山口駅→高尾山6号路(コースタイム90分)高尾山頂→小仏城山→小仏峠→景信山→小仏バス停

小仏バス停からは高尾駅、および高尾山口駅行のバスがありますので、これでスタート地点に戻ります。

おおよそ4時間程度のコースタイムとなります。

危険な箇所

危険な箇所は特にありませんが、6号路は一部道が細く滑落の事例があります。

また小仏峠と景信山の間は雨が降ると滑りやすい急登となっています。

どちらも技術的な難しさがあるわけではありませんから、当たり前の範囲で注意して歩けば問題ありません。幼稚園や小学校のちびっ子たちも歩いている登山道です。

高尾山口駅

登山口の最寄り駅は京王電鉄高尾線の高尾山口駅

陣馬山に行く場合や南高尾縦走の場合は高尾駅を使うのですが、高尾山に行く場合は高尾山口駅です。

駅改札を出たら左へまっすぐ進みます。

登山道入り口までは舗装されています。

6号路へ

左手に6号路入り口の看板が出てきます。

テレビなどで良く紹介されるのは舗装された1号路。

せっかくなので山の自然の雰囲気を味わえるように沢沿いを歩く6号路を選びます。

なお、山頂までトイレや売店といったものはありません。

また足元も悪く滑りやすいポイントもありますから、ヒールやサンダルで行くのはやめましょう。

滝行の場ともなっている琵琶滝の横を通るので、琵琶滝コースともいわれています。

こうした滝や沢のある静かなコースです。

3つ目の橋を渡ると、稲荷山コースとの分岐になります。

6号路はこの先沢の中の飛び石を渡ります。

水量が多くなければ、無理に飛び石の上を歩かなくても大丈夫。

滑るので安全にあることを優先しましょう。

飛び石エリアを過ぎると今度は長い階段が出てきます。

木が張り出しているところもあるので注意してください。

下を見下ろすとこんな感じです。

この階段を越えるとちょっとした休憩スペースがあります。

呼吸を整えたら進みましょう、山頂はもうすぐそこです。

高尾山頂(599m)です。

次の目標地点は小仏城山です。

小仏城山へ

小仏城山までの間は、緩やかな上り下りが続きます。

道はよく整備されており6号路より歩きやすいですが、階段も多くあります。

花もたくさん咲いていますね。

中間地点過ぎにあるのが一丁平園地。

トイレもある休憩スポットです。

ここから木階段を上ると一丁平園地展望デッキ。

そして小仏城山に到着です。

小仏城山頂上には茶屋があり、飲み物などを調達できます。

小仏峠へ

ここからはまた標高を下げて小仏峠へ。

木の根の張り出した場所もありますが、ここも歩きやすい範囲です。

小仏峠の手前では相模湖が見えるスポットもあります。

この地点から急な階段を降りると、小仏峠です。

小仏峠は江戸幕府の時代の甲州道中として整備された道です。

明治13年、明治天皇の甲州巡幸の折り、板輿に乗り換えてこの小仏峠の茶屋で小休止したという記録があり、これを記念した石碑が建てられています(明治天皇小佛峠御小休所阯及御野立所)。

なぜかたぬきの置物があります。

景信山へ

小仏峠から景信山までは1.2キロの距離ですが、滑りやすい急登となっています。

特に雨上がりなどは注意しましょう。

急登を越えれば景信山山頂(727m)ですが、まず最初に見える茶屋の奥にもう一軒茶屋があります。

山頂標識はその奥の茶屋の方にあります。

とろろそばも食べられます。

この日は曇っていますが、晴れると見晴らしも良く、開放感があります。

さて、ここから小仏バス停まで下山していきます。

茶屋の右手、トイレの方に小仏バス停に向かうルートがあります。

トイレを右手に見ながら、下山スタートです。

下山自体は40分ほどです。

途中の分岐。

小下沢方面は通行止めです(2022年8月時点)。

またクマの目撃事例があるので注意しましょう。

この先からしばらく急な下りになります。

振り返るとこんな感じ。

滑りやすいですが、一歩一歩確実に歩けば問題ありません。

登山口まで降りてきました。

あとは左側、舗装路を下っていきます。

まっすぐ下りれば、7-8分で左手に小仏バス停が見えてきます。

バスの折り返し点でもあるので広く、トイレや靴を洗う場所もあります。

これでゴールです。