奥高尾縦走と言えばこの陣馬山から高尾山までのルート。
距離約18キロ、累積標高上り1200m、下り1300mとロングルートですが、高尾山と違って静かで歩きやすいトレイルが続くことから人気のルートです。
危険個所もなく初心者でももちろん大丈夫ですが、歩きやすい靴は必要です。またロングコースのため途中の天候変化などに備え、一般的な登山同様レインウェアやヘッドライトも忘れないようにしましょう。
ルート
陣馬高原下バス停→陣馬新道登山口→陣馬山→明王峠→底沢峠→堂所山→景信山→小仏峠→小仏城山→一丁平→高尾山→高尾山口駅
距離:約18キロ
コースタイム:7時間
危険な箇所
危険な箇所は特にありませんが、景信山と小仏峠の間は傾斜も急で雨の後など非常に滑りやすくなります。転倒する人も多いですし、実際にレスキューが来ていることもありますから注意が必要です。
高尾駅→陣馬高原下バス停
高尾駅北口から陣馬高原下バス停へバスで向かいます。
乗車時間は約40分。この日は高尾駅北口を08:40、陣馬高原下バス停09:20のバスで向かいました。
バス乗り場は1番です。
この日は日曜日でしたので、かなり行列になっていますがバスは臨時も出てきちんと乗れるのでご心配なく。
陣馬高原下バス停→陣馬新道登山口
およそ40分弱で陣馬高原下バス停へ到着します。
なお、バス停には通行止め情報などもあったりするので一応確認しておきます。
もはや廃墟となっている陣馬亭。看板を見る限り、もともとは商店だったようです。
バス停を背に、坂を上がっていきます。
道標が出ているので、素直にそのまま進みます。
しばらく進むと、左側に登山道への入口が出てきます。コースタイムで言うと、おおよそ20分ほど。なおこれを左に入ると陣馬新道(新ハイキングコース)、曲がらずにさらにまっすぐ進むと和田峠へと進みます。今回は陣馬新道から向かうので、左に入ります。
陣馬新道登山口→陣馬山
沢を左手に見ながら進みます。
道標に沿って、陣馬山山頂を目指します。登山口入口から山頂までのコースタイムは60分ですが、直登するコースになるためそこそこきついです。登り始めには狭い所もあるので注意。中盤からは広い木の根が張り出した登山道を進みます。
ところどころに道しるべがあるので、迷うような道ではありません。
この日は前日が雨だったこともあり、ややぬかるんだ場所も。
倒木などもありやや歩きにくい場所がありました。
山頂まで400m、あと少しです。
すすきの中を抜けるようにして陣馬山頂に到着。標高は855mです。
お約束の白馬像です。
陣馬山は東京都と神奈川県の境にあるため、山頂にはかながわの景勝50選の碑もあります。
陣馬山→明王峠
陣馬山頂を後にして、明王峠を目指します。
登山者も多く、道も広いです。
狭いところでもこの程度の道幅はあります。
このルートの最高地点は先程の陣馬山ですから最後まで基本的には下り基調ですが、景信山、小仏城山、高尾山は登り返しがあります。明王峠まではほぼ一本調子での緩やかな下りですから、ここが一番楽かもしれません。
途中、南郷山(789m)、富士小屋山(760m)を通過しますが、正直気を付けていてもどこがピークだったのか分からないまま通過していました。
40分ほど歩くと、明王峠(739m)に到着します。
明王峠には茶屋がありますが、ご覧の通り廃墟同然です。
とはいえこの茶屋は現在再建を目指して手が入っているようですので近い将来再び営業する日が来るのかもしれません。
明王峠→堂所山
明王峠を過ぎて堂所山を目指します。
実はこの奥高尾縦走路で堂所山はやや外れた場所になりますが、それほど遠くないこと、また北高尾山稜ルートから奥高尾縦走路への合流地点でもあるものの人が少なく、眺望はありませんが静かに昼食をとるのに向いています。
明王峠からやや下りていきます。
底沢峠(713m)を通過します。
底沢峠から堂所山まで半分を過ぎるとこの看板が出てきます。
やや上り返して、堂所山(731m)山頂です。